アクリル絵の具で簡単!テクスチャーアート モデリングペーストの使い方

アクリル絵の具で描いた作品

こんにちは、デザイナーでアーティストのマキチャリックスです!

絵が上手な人や得意な人だけがアート作品を制作できるって思っていませんか?

私がアート活動をしている目的の一つに、「アートの楽しさを多くの人に伝えたい」というのがあります。

アート作品を観て楽しむ、感性を磨く。

もちろんそれも素晴らしいことだと思いますし、楽しむことの一つですよね。

実際にアート作品を制作してみる。

これもまた楽しいことだと思います。

今回は誰でも簡単に制作することができるアートについて紹介したいと思います。

アクリル絵の具でできる簡単アート

例えば、人物や動物、景色や果物などの静物を描写する。

これはいわゆる絵が上手な人が得意とするアートかもしれません。

MakichariX

私は知識を増やして練習すれば上手になっていくと思っています。

では、誰でもできる簡単なアートってどんなものがあるでしょうか?

簡単アート①ポーリングアート

1つめは「ポーリングアート」です。

ポーリングアートは、フルイドアートとも呼ばれたりしますが、ポーリングメディウムで薄めた絵の具をキャンバスなどに垂らして偶然できる模様を楽しむアートです。

シリコンオイルを少し加えるとセル状の模様などができて、独特の魅力をもった仕上がりになります。

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ポーリングアートに関しては詳しく解説している記事がありますので、こちらをご覧ください。

簡単アート②テクスチャーアート

2つ目は「テクスチャーアート」です。

「テクスチャー」とは「質感」や「手触り」のことでモデリングペーストやメディウムなどを使って、立体的な表現や素材を活かした作品を制作することができます。

様々なメーカーから色々なメディウムなどが販売されていますので、作品の幅もとても多く奥が深いアートです。

簡単アート③ファーストアート

3つ目は「ファーストアート」です。

ファーストアートとは、赤ちゃんが初めて描くアート作品のことです。

絵の具を手や足を使って自由にキャンバスや画用紙などに表現します。

ハーフバースデーや1歳の誕生日などの記念日に行われることが多く、思い出として作品が残るのでおすすめです。

絵の具を乗せたキャンバスや画用紙をジップロックに入れて手で自由に表現すれば、手足を絵の具で汚すことなく作品を制作することができます。

直接絵の具を触る場合は口に入れないようにお子様から目を離さないようにしてください。

テクスチャーアートについて

紹介した3つの簡単アートの中から今回はテクスチャーアートについて解説していきたいと思います。 

テクスチャーアートとは?

テクスチャー(Texture)とは素材の質感や手触りなどを指す言葉です。

「質感」「感触」「風合い」などといった意味で使われ、アートの分野では単に絵の具で描いた作品ではなく表面にメディウムなどで凹凸を付けたり、ザラザラさせたりなど質感を持たせた作品のことをいいます。

表現の仕方も自由で、特別な絵の技術が必要ということもなく、誰でも簡単にアート作品を制作することができます。

モデリングペーストとは?

モデリングペーストとは、大理石粉末(炭酸カルシウム)とアクリル樹脂からできた下地材で、粘り気があり、立体的な質感を与えることができます。

粘度が高く、パレットナイフなどを使って厚みのある盛り上げの表現をすることができます。

また、アクリル絵の具を混ぜて使うことができ、モデリングペースト自体に色をつけて使ったり、キャンバス上で絵の具と混ぜたり絡めたりしながら使うこともできるとても便利な下地材です。

乾燥するとカチカチに固くなるので、彫刻刀や紙やすりなどで削ることもできます。

注意点としては、一度に厚く塗りすぎると乾燥時にヒビ割れを起こすことがあるので、薄く塗って乾いた後に重ねて塗ったり、ジェルメディウムを少量混ぜて塗るとヒビ割れの防止になります。


必要な材料・道具について

モデリングペーストを使ったテクスチャーアートを制作する前に必要な材料や道具を準備しましょう!

  • アクリル絵の具
  • 紙パレット
  • モデリングペースト
  • キャンバス(支持体)
  • ペインティングナイフ

キャンバスは小さいサイズなら良いですが、大きいとキャンバスの伸縮性によってヒビ割れを起こす可能性があるので木製パネルや木、アートボードなどを使用するとよいでしょう。

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水張りしていないケント紙などは剥離の原因になりますので使用しない方がよいと思います。

モデリングペーストを使ったテクスチャーアート

準備ができたら、いよいよモデリングペーストを使ったテクスチャーアートに挑戦してみましょう!

基本的にやり方は自由です。

色々なやり方を試してみてあなただけのオリジナル作品を制作しましょう。

ここでは簡単なやり方を4つ紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

モデリングペーストでテクスチャー制作後に着色

今回使用するのは10cm×10cmサイズのミニキャンバスです。

キャンバスの上にモデリングペーストを自由に乗せていきます。

テクスチャーアートなので薄く均一に塗るよりは、表面に凹凸を付けていくような塗り方の方がモデリングペーストの特性を活かした作品に仕上がると思います。

モデリングペーストは季節や室温等の環境にもよりますが乾くのに30分くらいかかりますので失敗しても削ぎ取ってやり直すことができます。

好みの形ができたらしっかり乾燥させて、アクリル絵の具で着色していきましょう。

表面の凹凸を活かして塗ってもよいですし、細部までしっかり塗ってもよいですし、とにかく自由に感性のままに塗ってみましょう。

 

完成です!

モデリングペーストとアクリル絵の具を混ぜて使う

次に、モデリングペーストとアクリル絵の具をあらかじめ混ぜて使うやり方です。

紙パレットなどでモデリングペーストとアクリル絵の具を混ぜてペースト状にしてキャンバスの上に乗せていきます。

モデリングペーストとアクリル絵の具をあえてしっかり混ぜないで塗ってみるのもおもしろいかもしれません。

キャンバス上でこねすぎてしまうと意図せず色が混ざってしまうので注意してください。

乾燥させた後に別の色の塗ってみました

あらかじめモデリングペーストに絵の具を混ぜた部分と、乾燥後に塗った部分の違いを表現できます。

今回はモデリングペーストで盛り上がった凸部分に色を乗せていきました。

完成です!

モデリングペーストとアクリル絵の具を別々に使う

モデリングペーストとアクリル絵の具を別々に使うこともできます。

モデリングペーストをキャンバスに塗ります

キャンバスにモデリングペーストを乗せる部分とアクリル絵の具を乗せる部分を別々にしたり、キャンバス上で少し混ぜたりしながら偶然できる模様を楽しむことができます。

全体のバランスを見ながら絵の具を置いていきま

完成です!

絵の表現としてモデリングペーストを使う

絵の具体的な表現としてモデリングペーストを使うやり方もあります

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これはちょっと上級者向けかもしれません。

今回はライオンのたてがみ部分をモデリングペーストで立体的に表現してみたいと思います。

細かく筆で描きたい部分があるので、下地にジェッソを塗ってキャンバスの目を埋めます。

市販のキャンバスにはあらかじめ下地処理がされていますので、キャンバスの目が気にならない方は必要ありません。

簡単に下書きをします。

ライオンのたてがみ部分にモデリングペーストを乗せていきます。

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たてがみの毛並みに合わせてテクスチャーを作っていくのがポイントです。

ライオンのたてがみ部分にモデリングペーストを塗り終えました。

しっかり乾燥させてからライオンを描いていきます。

ライオンのたてがみが立体的に表現できました。

完成です!

まとめ

今回は誰でも簡単にできるテクスチャーアートということで、モデリングペーストを使ったアートのやり方について解説いたしました。

今回紹介したやり方以外にも色々な表現方法や使い方がありますので挑戦してみてください。

別の記事で詳しく紹介しているポーリングアートと、今回のテクスチャーアートだけでも結構多くの作品を制作することができます。

ぜひ、あなたのオリジナル作品を制作してSNSにアップしてみたり、作品展などで多くの方に観てもらうと新たな可能性が広がるかもしれませんね。

アートライフで人生を豊かに!

それではまた、別の記事でお会いしましょう!