100均でアクリル絵の具をコーティングできるのか?メーカー品との違いは?

アクリル絵の具で描いた作品

こんにちは、デザイナーでアーティストのマキチャリックスです!

アクリル絵の具で描いた絵に仕上げとしてニス(バーニッシュ)を塗ったりしますよね。

バーニッシュは表面の保護や光沢を出したり、マットな表面にしたり色々な効果があります。

最近では100均に行くととても多くの商品が売られています。

今回は100均でどんな画材が売られているのが?

コーティング剤は売っている?

代用できる商品は?

そんな疑問にお答えするべく、実際に検証してみました。

アクリル絵の具は100均で買えるのか?

100均にはとても多くの商品が売られていて、しかもほとんどの商品が100円という値段なので、ついつい色々なものを買ってしまいます。

私もそうですが、絵を描いている方はどんな画材が売られているか気になるのではないでしょうか。

MakichariX

今や本当に多くの画材が100均で売られています。

 

100均で買える画材〜ダイソー編〜

今回は自宅近くのダイソーに実際に見に行ってきました。

もちろん、同じダイソーでも取扱商品や品数は店舗によって違うので、全てではないですが私が見に行ったお店では以下の画材が売られていました。

  • 絵の具はアクリル、水彩、油絵
  • 他にクレヨン、色鉛筆、インク
  • 筆洗器
  • キャンバス、キャンバスパネル(220×160 2枚セット)
  • スケッチブック
  • 筆は馬毛の平筆、丸筆それぞれ5本セット
  • プラスチックパレット、木製パレット
  • DIYコーナーには刷毛など

細かいものは他にもありますが、とにかく多くの画材があって驚きます。

100均で買える画材〜セリア編〜

セリアにも行ってみました。

セリアでは以下の画材が売られていました。

  • 絵の具はアクリル、アクリルガッシュ、水彩、クレヨン、色鉛筆
  • 筆洗器
  • キャンバスはF3、150×150、F0、200×200、S2
  • スケッチブック
  • 筆は馬毛、豚毛混合セット5本など
  • プラスチックパレット
  • スケッチブック

私が行ったお店ではセリアの方が少し品数は少なかったです。

(お店の規模はダイソーと同じくらいだと思います)

印象的だったのはキャンバスの種類が豊富でした。

100均で買えるおすすめのアート雑貨

画材の他にも使えそうな雑貨を見つけました!

一つ目はポストカードを入れる額縁です。

自分の作品をポストカードに印刷して、100均の額に入れるとちょっといい感じになりますね。

プレゼントしても喜ばれるのではないでしょうか。

額縁は他にも素敵なものがありました。

「これが100円で買えるの!」って驚くようなクオリティーのものもあります。

二つ目はかわいいミニイーゼルです。

小さな額縁をこのイーゼルに飾ってもかわいいと思いますよ。

ちなみにこの2つはセリアで購入しました。

100均でコーティング剤は買えるのか?

さすがに100均でコーティング剤までは買えないだろうと、お店の中を見てまわりましたが絵画用のバーニッシュは売っていませんでした。

ダイソーのオンラインショップで検索してみたら、グロスバーニッシュとマットバーニッシュが販売されていました。

しかし、「在庫なし」(涙)

グロスバーニッシュの店舗在庫があるお店があったので買ってきました!

MakichariX

家から車で1時間ほど離れた店舗まで買いに行きました。

今後は再販されるのか、廃番になるのかは不明です。

比較商品として「水性ニス」も一緒に購入しました。

ダイソーのグロスバーニッシュ

ダイソーのグロスバーニッシュ(つや出し仕上げ用)について、用途は屋内外木用と書いてあります。

絵画の仕上げ用ではなくDIYの木に塗る目的のようですね。

内容量は80ml、塗り面積は0.5㎡(2回塗り)

成分は合成樹脂(アクリル樹脂)、水

価格はもちろん100円です!

ダイソーの水性ニス

比較商品として屋内用木部工作用水性ニスも購入しました。

水性ニスはいくつかのラインナップがありますが、バーニッシュに近い乳白色(半透明)を選びました。

内容量は80ml、塗り面積は0.8㎡(2回塗り)

成分は合成樹脂(アクリル)、水

こちらも価格は100円です。

メーカーのコーティング剤

画材メーカーからは多くのバーニッシュが販売されています。

バーニッシュについては別の記事で詳しく解説していますので気になる方はこちらの記事も読んでみてください。

ここでは例に2つ挙げてみます。

 

リキテックス グロスバーニッシュ(液体タイプ)

リキテックスから販売されているグロスバーニッシュ(艶出し仕上げ用保護ニス)です。

内容量は120mlの商品ですが、他にも内容量の違うサイズが販売されています。

成分はアクリリックポリマーエマルジョンと書いてあります。

ネットショップだと1,000円前後で販売されています。


パッケージの裏面にはAPマークもありました。

APマークとは

Approved Product(認証された製品)の略で、ACMI(米国画材・工芸材料協会)が急性または慢性的な健康被害を引き起こしたりする量の物質を含まないことが認定された製品です。

ホルベイン グロスバーニッシュ(スプレータイプ)

ホルベインのグロスバーニッシュ(つや出し・画面保護用ワニス・アクリル系)スプレータイプです。

こちらは筆や刷毛で塗るタイプではなくスプレータイプで、簡単にムラなく濡れるのが特徴です。

ネットショップだと1,815円で販売されていました。(記事制作時)


100均とメーカーのコーティングの違い

100均とメーカー品とでは金額が全く違うわけですが、実際に使ってみてどんな違いがあるでしょうか。

今回はキャンバスにアクリル絵の具でベタ塗り(白、赤、黒)した面を5等分して

  • 何も塗らない
  • ダイソーの水性ニス(液体タイプ)
  • ダイソーのグロスバーニッシュ(液体タイプ)
  • リキテックスのグロスバーニッシュ(液体タイプ)
  • ホルベインのグロスバーニッシュ(スプレータイプ)

上記の比較検証をしてみました。

ダイソーの水性ニス

絵画用ではなく、木部工作用ということを前提にした検証ですので、同じ目的として比較はできませんが、ダイソーとリキテックスのグロスバーニッシュと比べるとずいぶん水っぽいです。

成分としてはアクリル合成樹脂ですので使えないわけではないと思います。

艶感としては一番艶が弱い結果になりました。

それでも何も塗っていない面と比べると、しっかり艶が出ているのがわかりますね。

下半分に水性ニスを塗布しています。

ダイソーのグロスバーニッシュ

続いてダイソーのグロスバーニッシュです。

塗った印象は硬化が早くて均一に塗るのが難しかったです。

大きめの刷毛やローラーなどで塗ると良いかもしれません。

こちらも絵画用ではなく、屋内外木用と書かれているのでDIY用にはなりますが。

艶感はありますが、硬化が早い分均一に塗るのが難しくて綺麗な表面を作るのが大変そうです。

少し時間が経過すると細かいひび割れがみられました。

リキテックス グロスバーニッシュ(液体タイプ)

リキテックスのグロスバーニッシュはとても伸びがよくて塗りやすい印象でした。

硬化も程よくて、綺麗な表面を作りやすいです。

艶感に関しては、100均と同じくらいかなって感じですが仕上がりが綺麗です。

ホルベイン グロスバーニッシュ(スプレータイプ)

他の液体タイプと違ってスプレータイプなのでムラなく塗れるのが最大の特徴です。

仕上がりは圧倒的にキレイで、塗布も簡単なので初心者の方にはおすすめですね。

艶感もしっかり出ています。

MakichariX

デメリットは液体タイプと比べて割高なのと、スプレーなのでしっかり換気をする必要があります。

まとめ

今回は100均のバーニッシュと水性ニスを使ってアクリル絵の具にコーティングをしてみました。

結果としてはメーカーのバーニッシュには敵いませんが、なんといっても100円で艶が出せましたからすごいと思います。

販売用の絵画には信頼あるメーカーのバーニッシュで仕上げをする必要がありますが、趣味やお子様の絵画に仕上げで艶を出すには使えそうだと思います。

今回ダイソーとセリアの画材コーナーを見てみて、とても種類が豊富で見ていて楽しかったです。

なんといっても安いので、色々と試してみたくなりますね。

キャンバスや、キャンバスボードなどにアクリル絵の具で描いて小さなイーゼルに置いて飾ってみてはいかがでしょうか?

アートライフで人生を豊かに!

それではまた、別の記事でお会いしましょう!