
こんにちは!デザイナーでアーティストのマキチャリックスです!
「お気に入りの布小物を自分好みの色に染めたい」「アクリル絵の具で布を染められるって聞いたけれど、洗濯したら落ちないか不安……」とお悩みではありませんか?
実は、アクリル絵の具を使えば、ご自宅でも簡単に布を染めてオリジナルの作品を作ることができます。
本記事では、アクリル絵の具で布を染める具体的な手順から、洗濯しても落ちないように仕上げるコツ、染色液をしっかり定着させるコツまでわかりやすく解説します。
この記事を読めば、失敗せずに思い通りの色に布を染める方法がマスターできますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
アクリル絵の具で布を染めることはできる?メリットと注意点

結論から言うと、アクリル絵の具を使って布を染めることは十分に可能です。
アクリル絵の具は乾くと水に溶けなくなる性質(耐水性)を持っているため、適切な方法で染色を行えば手軽に美しい色付けを楽しめます。
アクリル絵の具で布を染める3つのメリット
アクリル絵の具を布染色に使う最大のメリットは、手軽さとカラーバリエーションの豊富さです。
専用の染料を購入するよりも安価で、100円ショップなどでも手に入りやすいため、思い立った時にすぐチャレンジできます。
また、絵の具同士を混ぜ合わせて自分だけのオリジナルカラーを無限に作れる点も大きな魅力です。
そのまま染めるとゴワつく?知っておくべき注意点
一方で、アクリル絵の具をそのまま原液のまま布に塗ったり染めたりすると、乾いた後に生地がゴワゴワと硬くなってしまうことがあります。
これはアクリル樹脂が固まることで布の柔軟性が失われてしまうためです。
また、定着処理を行わずにそのまま洗濯すると、色落ちや剥がれの原因になるため注意が必要です。
アクリル絵の具で布を染める際に、生地や絵の具と水の割合によって染め上がりが変わります。

布を綺麗に染めるために必要な道具一覧

布を綺麗に染めて長持ちさせるためには、事前の道具選びがとても重要になります。
身近で揃うものから専門のアイテムまで、しっかりと準備を整えておきましょう。
基本の道具セット(100均で揃うもの)
染色に必要な基本的な道具の多くは、100円ショップ(ダイソーやセリアなど)で揃えることができます。
アクリル絵の具、染めたい布(綿100%がおすすめ)、水を入れる容器、かき混ぜる棒、筆やスポンジなどを用意しましょう。
気軽に低予算でスタートできるのがアクリル絵の具染めの嬉しいポイントです。
仕上がりと耐久性を高める「ファブリックメディウム」
生地のゴワつきを防ぎ、洗濯耐性を飛躍的に高めたい場合は「ファブリックメディウム(布用絵の具補助剤)」の使用がおすすめです。
絵の具に混ぜて使うことで、乾いた後も布の柔らかさを保ち、繊維への定着力を格段にアップさせてくれます。
本格的な作品を作りたい方や、頻繁に洗濯する衣類を染める際には必須のアイテムと言えます。
ファブリックメディウムは画材店やネット通販で購入できます。絵の具に対して1:1などの割合で混ぜて使用します。

私が使用しているファブリックメディウムはリキテックスのファブリックメディウムです。
絵の具にファブリックメディウムを混ぜて布に塗ると描きやすくなります。
失敗しない!アクリル絵の具で布を染める5つのステップ

ここからは、アクリル絵の具を使って布を失敗なく綺麗に染め上げる5つのステップを解説します。
順を追って丁寧に進めていきましょう。
ステップ1:布の下準備(水通しと脱水)
染色を始める前に、まずは布を一度水通し(洗い)して乾かしておきます。
新品の布には糊や油分が付着しており、そのまま染めると絵の具が弾かれてムラになってしまうためです。
水通しをした後はしっかりと脱水し、しわを伸ばしておきましょう。
ステップ2:絵の具と水(メディウム)の調合


次に、アクリル絵の具に水やファブリックメディウムを加えてよく混ぜ合わせます。
全体を均一に浸し染めする場合は水を多めに加えてサラサラの液状にし、グラデーションや模様を描く場合は適度なとろみを残します。
ダマが残らないよう、底からしっかりとかき混ぜるのが綺麗に染めるコツです。

今回は水を多めに加えてサラサラな状態にしました。
ステップ3:浸し染め・筆塗りで布に着色
調合した液に布を浸して染めるか、筆やスポンジを使って布に塗っていきます。
浸し染めの場合は、ムラにならないように布全体を液の中でよく揉み込むように馴染ませます。
模様を描く場合は、裏写りしないように布の下に新聞紙やビニールシートを敷いて作業を進めましょう。
ステップ4:しっかり乾燥させる

着色が完了したら、風通しの良い日陰で布をしっかりと乾燥させます。
完全に乾いていない状態で触ったり次の作業に進むと、色移りやムラが生じる原因になります。
完全に乾燥するまで、焦らず時間を置いてじっくり待ちましょう。

布の素材によって染まりかたや洗濯の色落ちの違いを検証しました。検証結果はこの後の記事で紹介します。
ステップ5:仕上げのアイロンがけ(色落ち防止)
布が完全に乾いたら、仕上げとして当て布をして熱いアイロン(あて布・中温~高温)をかけます。
熱を加えることでアクリル樹脂やメディウムの定着力が大幅に高まり、洗濯しても落ちにくくなります。
全体に均一に熱が伝わるよう、数分間しっかりとアイロンをあてていきましょう。
アイロンを直接あてると絵の具が溶けてアイロンに付着する恐れがあります。必ずハンカチなどの「当て布」を使用してください。
染めた布は洗濯しても落ちない?色持ちを良くするための裏技とコツ

せっかくきれいに染めた作品だからこそ、洗濯による色落ちを防いで長く楽しみたいものです。
ここでは、色持ちをさらに良くするための裏技とお手入れ方法をご紹介します。
洗濯機で洗う際のお手入れ方法と注意点

初めは洗濯機を使用せずに手洗いをするのがおすすめです。
染めた布製品を洗濯する際は、最初の数回は他の衣類と分けて手洗いするのが最も安全です。
洗濯機を使用する場合は必ずネットに入れ、裏返しにしてから弱水流コースで洗うようにしましょう。
また、漂白剤や蛍光増白剤が入った洗剤は色あせの原因となるため避けるのが無難です。
固くならずに柔らかく仕上げるプロの技
布を柔らかく仕上げるためには、絵の具の濃度を濃くしすぎないことが第一のコツです。
また、すすぎの段階で衣類用の柔軟剤を使用することで、乾燥後の生地のゴワつきを大幅に軽減できます。
干す際も直射日光を避け、陰干しにすることで生地の傷みや色褪せを防ぐことができます。
今回布の素材、ファブリックメディウムの有無によって洗濯後の違いを検証しています。
また、ダイソーのトートバッグを実際に染めてみる検証もしてみました。
布の素材によって大きな差が出ましたので参考にしてみてください。
【検証1】素材別、ファブリックメディウムの有無での洗濯後の違い
布の素材の違いや、ファブリックメディウムの有無によって染まりかたにどのような違いがあるのか。誰もが気になる点だと思います。
今回はいくつかの布の素材を用意して実際にアクリル絵の具で染めた後に、手洗い1回、洗濯機(洗濯ネットに入れて)で4回洗濯、乾燥を繰り返し検証してみました。
素材別染まり方の違い(アクリル絵の具で布を染める)
1-1.綿100%の布(ファブリックメディウムなし)▼
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1-2.綿100%の布(ファブリックメディウムあり)▼
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2-1.綿75%ポリエステル25%(ファブリックメディウムなし)▼
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2-2.綿75%ポリエステル25%(ファブリックメディウムあり)▼
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3-1.ポリエステル100%(ファブリックメディウムなし)▼
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3-2.ポリエステル100%(ファブリックメディウムあり)▼
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4.ナイロン100%▼

ナイロン素材は水を弾くので染めることが出来ませんでした。
検証結果のまとめ
| 布の素材 | ファブリックメディウムなし | 5回洗濯後 | ファブリックメディウムあり | 5回洗濯後 |
| 綿100% | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
| 綿75%ポリエステル25% | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| ポリエステル100% | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| ナイロン100% | ☆☆☆☆☆ | ー | ☆☆☆☆☆ | ー |
ナイロン以外はよく染まりましたが洗濯を重ねると綿75%ポリエステル25%の布以外は結構色落ちしてしまいました。中でもポリエステルはファブリックメディウムなしの場合、ほとんど色落ちしてしまい、ファブリックメディウムありの場合でもかなり色落ちしてしまいました。

アクリル絵の具で布を染める際の参考にしてください。
【検証2】アクリル絵の具で布製ミニトートを染める
今度は実際に布製のミニトートバッグをアクリル絵の具の混色で染めてみようと思います。
染めるのはダイソーのトートバッグ(本体生地:ポリエステル65%、綿35%、持ち手テープ:ポリエステル100%)です。
絵の具を混色する

絵の具の量はアーモンド2粒程度




一度目の染色は綺麗に染めることが出来ませんでした。
その原因は・・・
染色液が薄すぎた
陰干しの際、混ぜる水の量が多かった為。絵の具が布に定着する前にポタポタと流れ落ちてしまった。
アクリル絵の具で布製ミニトートを染める(2回目)
1回目の失敗を反省して、2回目は下記の点に注意しました。
①染色液を濃くする
②染めながらドライヤーを使って乾燥させていく
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2回目の絵の具の量は1回目の倍くらい(アーモンド4粒程度)
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薄める水の量も1回目の80%程度に抑えました。
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さらにドライヤーで温風を当てながら染色液を定着させていきます。(染色液が流れ落ちるのを防ぎます)
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ドライヤーの温風である程度染色液を定着させたら陰干しします。
2回目はしっかり染まりました。
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検証後のまとめ
- 染色液の濃さは重要。(薄いと綺麗に染まらないが、濃すぎると乾燥後ゴワつきます)
- 染色液が流れ落ちるのを防ぐ。(ドライヤーの温風で乾燥を助けるのがポイント)
- 混色の染色液はムラになりやすいので注意(水が多いので顔料が分離することがあります)

今回の検証結果を参考にして、ぜひアクリル絵の具を使った布の染色を楽しんでください。
アクリル絵の具の布染色でよくある質問(FAQ)
アクリル絵の具を使った布染色に関して、よく寄せられる疑問にお答えします。
ポリエステルやナイロンなどの化学繊維も染まる?
アクリル絵の具は基本的に化学繊維(ポリエステル)にも定着しますが、ナイロン100%の布は弾いてしまい定着しません。さらに綿や麻などの天然繊維に比べると定着力が弱く、落ちやすい傾向があります。
なるべくファブリックメディウムを併用し、アイロンによる熱定着を丁寧に行ってください。
にじんでしまった場合の対処法は?
模様を描く際に絵の具が滲んでしまった場合、完全に乾く前であれば水を含ませた布や綿棒で軽く叩くようにして吸い取ることができます。
乾いた後に修正したい場合は、上から濃い色のアクリル絵の具を重ね塗りしてカバーするのが効果的です。
あえて滲みを生かした水彩風のグラデーション表現を楽しむのも一つの手です。
染めるための絵の具とファブリックメディウム、水を混ぜる場合はダマになりやすいので少しずつ水を足していってしっかり混ぜましょう。
まとめ:アクリル絵の具でオリジナル布アイテムを作ろう
アクリル絵の具を使った布染色について、必要な道具や具体的な手順、洗濯で落とさないコツ、染色液を定着させるコツを解説してきました。
ファブリックメディウムの活用や仕上げのアイロンがけ、ドライヤーによる乾燥を行うことで、初心者でもアクリル絵の具を使った染色を楽しむことができます。
まずは小さめのハンカチやトートバッグなどからチャレンジして、オリジナルの布染色を楽しんでみてくださいね。
それでは次の記事で会いましょう!











今回トートバッグを染めた際にも1回目は乾いた後にほぼ元の生地の色に戻ってしまいました。