絵を始めたい!アクリル絵の具の使い方を初心者に向けて分かりやすく解説

アクリル絵の具で描いた作品

こんにちは、デザイナーでアーティストのマキチャリックスです!

これから絵を描いてみたい!

趣味で絵を始めたい!

私は絵を描くことが大好きで、子供の頃は絵ばかり描いていて母に「もう遅いから寝なさい」ってよく言われていました。

この記事で一人でも多くの方が絵に興味を持ったり「自分も描いてみたい」って思ってもらえたらとても嬉しく思います。

今回はそんな方に向けて、道具を揃えるところからアクリル絵の具の使い方、注意する点などを解説していきます。

アクリル絵の具で描く準備をしよう!

水彩絵の具、油絵の具など様々な絵の具の種類がある中で、私がおすすめなのがアクリル絵の具です。

なぜアクリル絵の具がおすすめかと言うと、アクリル絵の具の特徴が初心者の方にも向いていると思うからです。

後で詳しく説明しますが、アクリル絵の具は水彩絵の具のような使い方もできますし、油絵の具のような使い方もできます。

絵の具が乾くのも早くて、どんどん描き進めていくことができます。

 

絵を描く前に揃えるもの

さあ、これから絵を描くぞ!

先ずは必要な道具を揃えないといけません。

ここではアクリル絵の具で絵を描く際に必要な道具を紹介いたします。

・アクリル絵の具

何といってもアクリル絵の具がないと絵を描くことができませんよね。

アクリル絵の具は様々なメーカーから発売されています。

・パレット

絵の具を出すパレットや絵皿も必要です。

パレットと言うと子供の頃学校で使ったプラスチック製のパレットを思い出す方が多いかもしれませんが、アクリル絵の具で絵を描くときはプラスチック製のパレットはあまりおすすめしません。

理由は、絵の具が乾くと取れなくなってしまうからです。

MakichariX

おすすめは紙パレットです。

紙パレットは撥水加工された紙製のパレットが10枚とか20枚とか重なったパレットで使い終わったらそのままめくって捨てることができます。

・筆洗器

これも必要ですね。

絵の具の色を変える際は筆を洗わなければいけません。

また、アクリル絵の具は乾くと耐水性になるので、筆についた絵の具が乾いてしまうと取るのが大変になってしまいます。

基本的に筆はすぐ洗うか、水につけておいた方が良いです。

・筆

ほとんどの方が筆を使って絵を描くと思います。

指で描くという画家さんもいらっしゃると思いますが、これから絵を始めるという方は筆を用意しましょう。

・ペインティングナイフ

パレットの上で色を混ぜたりする際に1本あると便利です。

・支持体

支持体って何?と思われる方もいるかもしれませんが、簡単に言えば何に絵を描くかと言うことです。

スケッチブック、キャンバス、ケント紙などが一般的だと思いますが、アクリル絵の具は木や石、コンクリートなど様々なものに描くとこができるのも特徴の一つです。

アクリル絵の具の種類

アクリル絵の具は様々なメーカーから販売されています。

ここではいくつか紹介したいと思います。

記事作成時の価格を掲載しています。詳しくはリンクにてご確認ください。

・リキテックス アクリル絵具 リキテックスカラー レギュラータイプ 12色セット ミキシング 20ml(6号) 3,345円

 

・リキテックス アクリル絵具 リキテックスカラー レギュラータイプ 24色セット ミキシング 20ml(6号) 6,564円

 

・ホルベイン アクリリック カラー[ヘビーボディ]AU991 20ml 12色セット 3,520円

 

・ホルベイン アクリリック カラー[ヘビーボディ]AU995 20ml 24色セット 9,570円

 

・ターレンス アクリル絵具 アムステルダムアクリリックカラー 12色セット AAC-12 20ml(6号) 4,180円

 

・ターレンス アクリル絵具 アムステルダムアクリリックカラー 24色セット AAC-24 20ml(6号) 6,458円

 

・ターナー色彩 アクリル絵具 U-35 ヘビーボディータイプ 12色セット UA02012C 20ml 1,973円

 

・ターナー色彩 アクリル絵具 U-35 ヘビーボディータイプ 24色セット UA02024C 20ml 4,536円

初心者におすすめの道具

アクリル絵の具について、これから始める初心者の方は12色、24色などのセットを購入して、後から必要な色を買い足していくと良いと思います。

また、ダイソーやセリアなどの100均でもアクリル絵の具が売っています。

色数に限りがあり、メーカー品に比べると発色は少し落ちてしまいますが、試しに使ってみるには良いかもしれません。

アクリル絵の具は速乾性なので、よくパレットの上で絵の具が乾いてしまいます。

100均などの小さなスプレーに水を入れておくと、絵の具が乾きそうな時に水をかけて乾燥を防ぐことができます。

パレットは紙パレットがおすすめです。

こちらも100均でも売っていますので手軽に揃えることができます。

MakichariX

絵の具をたくさん使うときは紙コップなんかも代用できますね。

筆洗器は色々な種類がありますが、筆を置くことができる溝があると筆が転がって落ちるのを防ぐことができるのでおすすめです。

筆も色々なメーカーから販売されていますが、アクリル絵の具には毛の硬めなナイロン素材の筆がおすすめです。

始めは丸筆(6号10号)を数本と、広い面を塗る刷毛があると良いと思います。

または、セットになった筆もamazonなどで安く売っていますので、始めに揃えるには良いと思います。

ペインティングナイフは絵の具を混ぜたり、厚塗りや盛り上げをしたり、メディウムなどを使用する際にあると便利なものですので、1つ持っておくことをおすすめします。

支持体については好みもあると思いますが、キャンバスやケント紙がおすすめです。

ちなみにキャンバスもダイソーに売っていたりしますよ。

キャンバスは布ですので細かい筆のタッチは表面の凹凸があって描きにくいと思う方もいると思います。

そんな場合はジェッソ(下地剤)を塗ると表面が滑らかになって描きやすくなります。

ホルベイン アクリル絵具下地材 ジェッソ S 300ml 白色地塗り材 微粒子タイプ AM431

 

ケント紙はそのまま描くと紙が水分を吸って波打ってしまいますので木製パネルに水張りをしてから描くと良いでしょう。

MakichariX

先ずはスケッチブックに気軽に描いてみるのもおすすめです。

始めは色々と揃える道具がたくさんあるので、一気に買うとお金もかかります。

なるべく安く揃えて徐々に良いものにしていくのも絵を始めやすくするポイントだと思います。

本格的に続けていくなら道具や画材にもこだわっていきたいですね。

アクリル絵の具の塗り方と技法

アクリル絵の具には様々な塗り方や技法があります。

もちろん好きなように描くのも楽しいですが、少し知っておくだけでも表現の幅が広がりますので簡単に解説しておきます。

アクリル絵の具の塗り方

アクリル絵の具は水溶性の絵の具なので水で薄めて使うことができますし、そのまま使うこともできます。

たっぷりの水で薄めれば水彩絵の具のように描くことができますし、厚く盛り上げて使えば油絵のような表現も可能です。

MakichariX

とても便利な絵の具ですね。

アクリル絵の具の様々な技法

アクリル絵の具には様々な技法があります。

知っておくと、絵を描く時や描く前のイメージ段階で絵に合う技法が閃くかもしれません。

ここでいくつか紹介します。

・インパスト

厚塗りで立体感を出す技法です。

ジェルメディウムやモデリングペーストなどのメディウムを使用することで表現することもできます。

・ウェット・イン・ウェット

乾く前の絵の具の上に、別の色を重ねることで自然な混色を表現したり、やわらかい表現をする技法です。

・グレーズ

透明色の絵の具を薄く何層も重ねることで、深みのある色合いを出したりグラデーションを表現したりする技法です。

アクリル絵の具の透明性を生かした技法です。

・スカンブル

不透明な絵の具を薄塗りすることで下の色を見せながらぼかしやかすれの効果を使って独特の質感を出す技法です。

・グリザイユ

始めに白黒やセピア色で陰影だけを塗り、その後で色を重ねていく技法です。

光と影の効果を高め、重厚感を出すことができます。

・スクラッチング

色を塗り重ねた後に上の色の層を削って下の層の色を出す技法です。

子供の頃、学校の図画工作の時間などにクレヨンで制作したことがあるという方もいるのではないでしょうか。

・スタンピング

絵の具を付けた色々なものを型にして画面にスタンプして表現します。

アイデア次第で表現の幅は無限に広がります。

MakichariX

脱脂綿をガーゼで包んでタンポを作って絵の具をスタンプするスタンピング技法は私もよく使います。筆では出せない質感を出すことができます。

・スパッタリング

絵の具に水を適量含ませて、筆で絵の具を飛ばして模様や質感を表現する技法です。

ブラシと金網のどを使うと細かく飛散できて表現に違いが出せます。

・ハッチング

細かい線の密度で濃淡や質感を表現する技法です。

細いペンなどを使ってハッチングをメインに作品を制作するアーティストもいます。

アクリル絵の具と細い筆を使って表現することもできます。

MakichariX

紹介した以外にもたくさんの技法があり、とても面白いです。

表現の幅を広げるためにもぜひ挑戦してみてください。

 

YouTubeチャンネル「マキチャリックス・アートラボ」の「アクリル絵の具で描いた“虎”のメイキング動画」の中で、スタンピング技法とスパッタリング技法を行なっています。

様々な画材との併用

アクリル絵の具は他の画材と組み合わせて使うことができます。

例えば鉛筆で下絵を描いて、その上から塗るということは多いと思います。

アクリル絵の具が乾いた後に色鉛筆で描き足すこともできます。

影やハイライトを入れたりするには良いかもしれません。

パステルを重ねることもできます。

パステルはとても柔らかくてぼかしやすいので、乾いたアクリル絵の具の上に重ねることで柔らかさを生かした質感を出すことができます。

パステルや色鉛筆など定着が弱い画材を使用した際はフィキサチーフなどのスプレーをかけて、しっかり定着させましょう。

ホルベイン O601 300ml スプレーパステルフィキサチフ(パステル専用定着液)05601

 

水彩絵の具と組み合わせて表現することもできます。

透明水彩絵の具をアクリル絵の具で描いた後で重ねて塗ることで独特の表現を楽しむことができます。

油絵の具と組み合わせることもできます。

ただし、油絵の具と組み合わせる場合はアクリル絵の具の上から油絵の具を塗り重ねる場合に限ります。

逆の塗り重ね方をするとアクリル絵の具が剥がれてしまうので注意が必要です。

アクリル絵の具は速乾性で乾くと耐水性なので油絵の下地として使ったり、下絵をアクリル絵の具で描いたりする方もいます。

アクリル絵の具使用時の注意点

とても便利で使いやすいアクリル絵の具ですが、注意しなければいけない点もあります。

ここではアクリル絵の具の特性上、注意した方が良いことを解説していきます。

間違えやすいアクリルガッシュ

アクリル絵の具とよく間違われる絵の具にアクリルガッシュという絵の具があります。

どちらも「アクリル」と商品名についていて、画材屋さんなどにも同じように並んでいたりするので、特に初心者の場合は間違えて購入する方も多いようです。

アクリル絵の具、アクリルガッシュどちらも顔料にアクリル樹脂をバインダー(接着剤のようなもの)として作られていますが、その割合が異なります。

アクリル絵の具はアクリルガッシュに比べてバインダーの割合が高いので、透明性が高く艶があり乾くと耐水性で耐久性も高いです。

アクリルガッシュは顔料の割合が高いので不透明でマットな仕上がりになります。

耐久性は高くなく、厚塗りしたりすると乾燥後ひび割れたり剥がれたりする恐れがあります。

同じアクリル樹脂を使用した絵の具ですが、アクリル絵の具は絵画に向いていて、アクリルガッシュはデザインやポスターの制作に向いていると言われていますので、特徴を知った上で目的に合わせた絵の具を選ぶようにしましょう。

速乾性と耐水性

アクリル絵の具の特徴として速乾性と乾くと耐水性というのがあります。

もちろんこの特徴はメリットとして捉えることができますが、気をつけなければいけない点もあります。

例えば「絵の具を出しすぎてしまって気づくと乾いてしまっていた」なんてこともあるかもしれません。

絵の具が無駄になってしまいますね。

対処法としては、

・絵の具は使う分だけ出す。

・霧吹きで水をかけて乾燥を防ぐ。

・乾燥を遅らせるメディウムを使う。

リターディングメディウム

ターナー色彩 メディウム U-35 リターダーメディウム UA250965 250ml, 無色

 

などが挙げられます。

また、「プラスチック製のパレットで絵の具が乾いてしまった」なんてこともあるかもしれません。

こうなると絵の具を落とすのに大変な苦労が必要です。

これは使い捨ての紙パレットを使うことをおすすめします。

パレットのアクリル絵の具の落とし方については別の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

https://makicharix.com/paletteotosikata

保存する上で注意すること

アクリル絵の具は乾くと耐水性となりゴムのような質感になります。作品同士を向かい合わせて密着させないようにしましょう。

極端に温度の高い場所や湿度が高い場所に保管するのもよくないです。

また、アクリル絵の具は耐光性がありますが、直射日光が当たる場所に長時間置くことは避けましょう。作品を退色させる原因となる恐れがあります。特に蛍光色などは耐光性が低いので注意が必要です。

埃や汚れにも注意しましょう。

これは絵画に限ったことではありませんが、こまめに埃を取ったり、汚れる可能性が高い所は避けるなど注意が必要です。

キッチンがあるリビングなどは案外油の粒子が部屋に拡散したりします。

料理する際はしっかり換気するなど目に見えない汚れへの対策もすると良いでしょう。

絵を飾らずに長期間保存する際はプチプチを使用するのは避けましょう。

静電気で作品表面にダメージを与える可能性があります。

ただし、静電気防止のプチプチがありますのでそちらを選べば問題ありません。

大切な作品ですので保存にも注意しましょう。

まとめ

今回はこれから絵を始めたいという初心者の方に向けて解説してきました。

絵を描く準備として必要なもの

・アクリル絵の具

・パレット

・筆洗器

・筆

・ペインティングナイフ

・支持体(紙、キャンバス等)

上記の道具があればまずは絵を描くことを始めることができます。

絵を描くことを続けていきながら、こだわりの道具を見つけたり様々な塗り方に挑戦したり、メディウムなどを使ってテクスチャーアートに挑戦してみたりアート活動を楽しんでもらえたら嬉しいです。

技法も紹介しましたが、描きたい絵に合った技法も挑戦してみてください。

画材の組み合わせを楽しむのも良いでしょう。

絵の幅が広がってさらに楽しくなると思います。

また、絵画鑑賞もおすすめです。

作家さんが在廊していれば絵のコンセプトや描き方なんかも教えてくれたりします。

自分もこんな絵を描いてみたいと新しい挑戦をするきっかけができるかもしれません。

絵を描く楽しさや自分で描いた絵を飾る満足感など、絵を描くことで得られることはとてもたくさんあって幸せなことだと思います。

アートライフで人生を豊かに!

それではまた、別の記事でお会いしましょう!